テーマ
セキュリティと個人情報保護
技術的な詳細は 設計書: セキュリティ を参照。本ページはユーザー / 運用 / コンプライアンス視点でまとめる。
基本方針
- 個人情報を最小限しか預からない(収集しないものは漏れない)
- 役割に応じた最小権限(必要な人が必要なだけ)
- 多層防御:暗号化 + 認証強化 + 認可二重化 + 監査
- 異常を見えるようにする:監査ログ、不審操作通知
取り扱う情報の区分
| 区分 | 例 | 保管 |
|---|---|---|
| 一般個人情報 | 氏名 / 住所 / 電話 / メール / 生年月日 | DB(Cloudflare 側で暗号化) |
| 業務情報 | 契約 / スケジュール / アクティビティ | DB |
| 要配慮個人情報 | 健康情報 / マイナンバー / 身分証番号 | アプリ層で再暗号化 + 限定ロールのみ閲覧可 |
| 認証 / 外部連携の資格情報 | パスワード / TOTP / API トークン | 暗号化 / ハッシュ |
| 文書 / 画像 | 証券スキャン / 申込書 | R2(機密区分により扱い変化) |
ファイルの機密区分(ユーザー操作)
ファイルアップロード時に区分を選択(既定は internal):
- public: テナント外への共有を想定(広告物 等)
- internal: テナント内のみ。一般的な業務書類
- confidential: 業務上重要。アクセスログを強化
- sensitive: 要配慮個人情報を含む。閲覧は限定ロール、サムネイル/プレビュー無効
認証・ログイン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| パスワード | 最低12文字 / 英大小+数字+記号のうち3種以上 / 既知漏洩辞書照合(任意) |
| 2要素認証(MFA) | OWNER / ADMIN は必須、MEMBER は任意(テナント設定で必須化可能) |
| MFA方式 | TOTP(Google Authenticator / 1Password / Authy 等) |
| リカバリーコード | 10個発行、紛失時の再発行は ADMIN 申請+本人確認 |
| セッション | 既定8時間 / アイドル60分で再認証 |
| ロックアウト | 5回連続失敗 → 15分ロック |
ロール別の閲覧範囲
| 情報 | OWNER | MEMBER | ADMIN |
|---|---|---|---|
| 一般個人情報 | ✅ | ✅(担当範囲) | 参照のみ(理由ログ) |
| 業務情報 | ✅ | ✅(担当範囲) | 参照のみ |
| 要配慮個人情報 | OWNER の許可制 | 許可された者のみ | 原則閲覧不可、緊急時のみ break-glass |
| 監査ログ | ✅(自テナント) | ❌ | ✅(全テナント) |
| 認証情報 | 自分のみ | 自分のみ | 一覧/失効のみ |
「break-glass」: ADMIN が要配慮情報にアクセスする場合は 理由入力必須 + 即時ログ記録 + 該当テナント OWNER への通知(後続実装)。
個人の権利(ユーザー画面で操作可能)
- エクスポート: 自テナントのデータを CSV / JSON でダウンロード
- 削除リクエスト: テナント / メンバー / 顧客の削除を申請
- ソフトデリート → 30日以内に物理削除(または法令上必要な仮名化)
- アクセス履歴の閲覧: 自分のセッションと最近のログイン
- 二要素認証の有効化 / リセット
通知される操作(不審な場合)
- 新しい IP / 新しいデバイスからのログイン
- 短時間に多数の顧客レコードを参照
- 大量のエクスポート
- 要配慮情報へのアクセス
データの保管期間
- 業務上必要な期間 + 保険業法で定められた保管期間
- 期間経過後は安全な方法で削除
- 暗号化キーの破棄による「暗号消去」も選択肢
ファイルの取り扱い
- アップロード時に 機密区分 を選択
- sensitive 区分はアプリ層で暗号化されて保管されるため、サムネイルやプレビューは表示できません(原寸ダウンロードのみ)
- ダウンロードURLは短時間(区分により2〜60分)で失効
- LINE 受信添付は既定
internalで取り込み、必要なら昇格
個人情報保護方針(プロダクト面)
- 顧客の個人情報は契約者本人の同意のもとに登録する
- 第三者提供は同意の範囲内
- 取得経路(誰がいつどこで)を残す
- 保管期間を明示し、超過時は削除
開発・運用面の取り組み
- 本番データは開発環境で使わない
- リリース前のセキュリティレビュー
- 依存ライブラリの定期更新と CVE 監視
- 年次のペネトレーションテスト(後続)
- インシデント対応プロセスを整備し、漏えい時は APPI 第26条に基づく報告 / 本人通知
未確定
- マイナンバーを取得すべきか / 取得しない方向で運用するか